アトピーによる黒ずみは治らない?

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アトピー性皮膚炎を発症すると、症状が治まった後に肌の黒ずみ・色素沈着が気になることがあります。
これは、アトピーの治療に使用するステロイド剤が原因だと言われることもありますが、実際にはステロイドの影響によるものではありません。
アトピーにように皮膚に炎症が起こると、メラノサイトという細胞が活性化され、メラニン色素がつくられます。
このメラニン色素が肌に沈着することで黒ずみができるため、アトピーそのものが黒ずみの原因であるといえるでしょう。

メラニン色素が沈着してできた黒ずみは、ケアをせずに放置していると、いつまで経っても治らない場合があります。
黒ずみは、肌の細胞が新しいものに生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返すことで目立たなくなっていきます。
通常、肌のターンオーバーは約1か月のサイクルで行われますが、何度も炎症を繰り返していると正常な周期で行われなくなることがあります。
そのため、肌に沈着したメラニン色素がいつまでも残ってしまい、なかなか黒ずみが治らないように感じるのです。
まずはアトピーの症状をきちんと抑えた上で、残ってしまった黒ずみのケアを集中的に行ったほうが良いでしょう。

なぜアトピーの掻きむしりは青紫に残るの?

アトピー性皮膚炎の症状が出ているとき、肌の乾燥や炎症から痒みを感じて掻きむしってしまう人は多いです。
掻きむしって残った細かい傷跡は時間が経てば消えるものの、青紫色にシミができたように痕が残ってしまうことがあります。
青紫色に変色した部分は時間が経っても消えにくく、美白化粧品を使用しても簡単に白くはなりません。
では、このような青紫色の痕はどのようにしてできてしまうのでしょうか?

アトピーの症状や、アトピーの掻きむしりでできてしまう痕は、通常の黒ずみのようにメラニン色素の沈着が原因である場合が多いです。
しかし、基本的には表皮側の細胞に沈着するメラニン色素が、掻きむしりなどの強い刺激によって真皮側の細胞にまで影響を及ぼしてしまうことがあります。
真皮側の細胞にまでメラニン色素が取り込まれてしまうと、表皮側の細胞が色素沈着によって変色した場合とは違い、簡単なお手入れだけでは治りにくくなってしまうのです。
通常の黒ずみやシミは、肌のターンオーバーが繰り返し行われることで少しずつ目立たなくなっていきます。
ターンオーバーを活性化させるケアを続けてもなかなか改善されない黒ずみは、メラニン色素が皮膚の深部にまで到達している可能性があります。
自宅でのケアのみでは対処しきれないと感じたら、アトピー治療を考えてみるのもひとつの方法です。

最新のアトピー治療

これまでのアトピー治療といえば、ステロイド軟膏を用いる方法が有名でした。
しかし、医学的な根拠はないもののステロイドの使用が色素沈着を引き起こすという噂があったり、ステロイドに依存することでアトピーを根本的に改善できないと言われることもあります。
実際にアトピー治療を続けている人の中には、「脱ステロイドしなければアトピーが治らない」という気持ちから焦りを感じたことがある人もいるのではないでしょうか?
そこで、今後活躍が期待されている、最新のアトピー治療について見ていきましょう。

そもそもアトピー性皮膚炎が悪化する原因は、皮膚の常在菌にあることがわかってきました。
アトピーの症状が悪化するとき、常在菌の一種である黄色ブドウ球菌だけが極端に増え、症状が良くなると減ることがわかってきています。
こういった事実から、アトピー発症の原因を黄色ブドウ球菌であると考え、細菌を抑える抗生物質を用いて臨床試験が始められています。
また、ほかの病気ですでに使われている生物学的製剤や、分子標的薬をアトピー治療に使用する研究も進められています。
アトピーに対する薬の承認はすでにされているものの、薬の値段や副作用の出方などについて考えていかなければならない点が多いため、安全で有効なアトピー治療として普及するまでにはもう少し時間がかかりそうです。

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